あ行

悪臭物質(あくしゅうぶっしつ)

人が不快と感じる臭いを揮発する物質。

(出典:検知管式ガス測定器用語)

アルカリ金属(あるかりきんぞく)

周期表で1属に属する元素。水素(H)、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、フランシウム(Fr)の7つ。

安定性(あんていせい)

ガス検知警報器の特性が、時間の経過に対して、一定であるという程度。参考規格 JIS Z 8103,VIM (4.19)

(出典:ガス検知警報器用語)

エージング(えーじんぐ)

センサ及びシステムの特性を安定化させるために特定の条件で初期通電させること。

(出典:ガス検知警報器用語)

応答時間(おうとうじかん)

機器のガス入口で、清浄空気から試験ガスへの瞬間的な切り替え(またはその逆)を行ったときから、指示値が切り替え後のガスに対する最終指示値に対して規定された割合(x %)に達するまでの時間。

(出典:ガス検知警報器用語)

か行

隔膜式(かくまくしき)

構造原理として、隔膜を用いてた電気化学式ガス検知原理の総称。

(出典:ガス検知警報器用語)

ガス希釈装置(がすきしゃくそうち)

校正、調整、点検等の目的で検知対象ガスを検知に適した濃度に希釈する装置。

(出典:ガス検知警報器用語)

ガス警報(がすけいほう)

ガス濃度を定量的に検知して出す警報。

(出典:ガス検知警報器用語)

ガス警報器(がすけいほうき)

ガスを検知して警報を出す機器。

(出典:ガス検知警報器用語)

ガス検知(がすけんち)

ガス濃度の定量的な把握。

(出典:ガス検知警報器用語)

ガス検知器(がすけんちき)

ガスを検知する機器。

(出典:ガス検知警報器用語)

ガスバッグ(がすばっぐ)

ガスを採取し検知部に導入するための袋。

(出典:ガス検知警報器用語)

可燃性ガス(かねんせいがす)

一般に、空気中または酸素中で点火・燃焼するガス。ある比率で空気と混合したとき爆発性雰囲気を生成するガスまたは蒸気

(出典:ガス検知警報器用語)

ガルバニ電池式(がるばにでんちしき)

貴金属を検知電極、卑金属を対電極にし、隔膜を透過するガスの電解電流からガス濃度を検知する方法。

(出典:ガス検知警報器用語)

還元性ガス(かんげんせいがす)

還元反応を引き起こすガス。

干渉(性)ガス(かんしょう(せい)がす)

共存または単独で存在する検知対象ガス以外のガスで、対象ガスの検知に影響を及ぼすガス。

感度(かんど)

ガス濃度の変化を感じる度合い。

(出典:ガス検知警報器用語)

感度チェック(かんどちぇっく)

ある濃度のガスを用いて、センサ出力の状態を確認すること。

(出典:ガス検知警報器用語)

希ガス(きがす)

周期表で18属に属する元素。ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、ラドン(Rn)の6つ。

揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ)

常温常圧の状態で大気中へ容易に揮発する有機化合物のこと。"VOC"や"VOCs"と略される。

共存ガス(きょうぞんがす)

試料ガス中に含まれている測定対象ガス以外のガスまたは蒸気。

(出典:検知管式ガス測定器用語)

許容濃度(きょようのうど)

労働者が有害物質に曝露される場合に、当該物質の空気中濃度がこの数値以下であれば、ほとんどの労働者に健康上の悪い影響がみられないと判断される濃度。日本産業衛生学会の勧告値。

(出典:ガス検知警報器用語)

空気質(くうきしつ)

建物の内部などの空気中のガス成分量。

繰返し性(くりかえしせい)

同一の方法で同一の検知対象ガスを、同一の条件で比較的短い時間に繰り返し測定した場合の、個々の測定値が一致する度合。

(出典:ガス検知警報器用語)

経時変化(けいじへんか)

時間経過に伴って生じるガス検知警報器及びその要素(センサ等)の特性の変化。

(出典:ガス検知警報器用語)

検知原理(けんちげんり)

ガスの存在を検知し、電気信号に変換する物理的または物理化学的原理。

(出典:ガス検知警報器用語)

検知対象ガス(けんちたいしょうがす)

ガス濃度を検知し、指示もしくは警報する場合、その対象となるガス。

(出典:ガス検知警報器用語)

校正(こうせい)

指示値と試験ガスの濃度との関係を確定する手順。校正には、計器を調整して誤差を修正することは含まない。

(出典:ガス検知警報器用語)

さ行

再現性(さいげんせい)

1台のガス検知警報器に対して検知対象ガス、測定方法を同一にして、測定者、測定場所、測定時期、などのすべてまたいずれかが異なった条件で測定した場合の、個々の測定値が一致する度合。

(出典:ガス検知警報器用語)

最小値(さいしょうち)

母集団の中で最も小さな値のこと。

最大値(さいだいち)

母集団の中で最も大きな値のこと。

雑ガス(ざつがす)

調理の際に発生する湯気、油煙、アルコール、排ガス等検知対象外のガスの総称。

(出典:ガス警報器工業会用語)
酸化性ガス(さんかせいがす)

酸化反応を引き起こすガス。

シックハウス症候群(しっくはうすしょうこうぐん)

Sick Building Syndrome(シックビルディング症候群)から派生した和製英語。住居内での室内空気汚染に由来する様々な健康障害。住宅の高気密化や、建材や家具などから発生するVOCが原因とされている。

シックビルディング症候群(しっくびるでぃんぐしょうこうぐん)

ビル内での室内空気汚染に由来する様々な健康障害。住宅の高気密化や、建材や家具などから発生するVOCが原因とされている。

室内空気質(しつないくうきしつ)

IAQ(Indoor Air Quality)の和訳。一般住宅、オフィス、公共施設などの建物の空気の質のこと。温度、湿度、室内空気の流れや汚染物質が室内空気質を定義する要素となる。

使用温度範囲(しようおんどはんい)

ガス検知警報器の使用上、所定の性能及び機能を維持できる温度の範囲。

(出典:ガス検知警報器用語)

蒸気(じょうき)

常温で液体または固体の物質が蒸発または昇華した状態。特にことわりがなければ、「ガス」は「蒸気」を含む。

(出典:ガス検知警報器用語)

使用湿度範囲(しようしつどはんい)

ガス検知警報器の使用上、所定の性能及び機能を維持できる湿度の範囲。

(出典:ガス検知警報器用語)

シリンジ(しりんじ)

注射器から針を除いた部分。注射器の筒。

赤外線式(せきがいせんしき)

二つ以上の異なる原子から構成されたガス分子は、特定波長の赤外線を吸収する。この吸収の強さでガス濃度を検知する方法。

(出典:ガス検知警報器用語)

接触燃焼式(せっしょくねんしょうしき)

ガスの接触燃焼による検知素子の温度上昇を、電気抵抗値の変化として、ガス濃度を検知する方法。

(出典:ガス検知警報器用語)

センサ出力(せんさしゅつりょく)

対象の状態に関する測定量を、信号に変換する系の最初の要素(センサ)の出力信号。

(出典:ガス検知警報器用語)

総揮発性有機化合物(そうきはつせいゆうきかごうぶつ)

揮発性有機化合物の総称。"TVOC"と略される。

測定範囲(そくていはんい)

ガス濃度を指示し、または警報することができる測定対象ガスの濃度範囲。

(出典:ガス検知警報器用語)

た行

大気圧(たいきあつ)

標準的な大気の圧力。
※注記 通常、常圧のことをいう。

(出典:ガス検知警報器用語)

暖機時間(だんきじかん)

機器を定められた雰囲気に置き、機器を作動状態にしたときから、指示値が定められた許容差内に達するまでの時間。

(出典:ガス検知警報器用語)

チャンバー(ちゃんばー)

小さな部屋や室、試験槽など。

(出典:ガス検知警報器用語)

直線性(ちょくせんせい)

ガス濃度と指示値との間の直線関係。

(出典:ガス検知警報器用語)

定期点検(ていきてんけん)

定期的に行う機器の点検、手入れ。

(出典:ガス検知警報器用語)

定電位電解式(ていでんいでんかいしき)

参照電極または対極に対する検知電極の電位を一定に保持してガスを酸化または還元する時、生じる電解電流からガス濃度を検知する方法。

(出典:ガス検知警報器用語)

電気化学式(でんきかがくしき)

ガスの電極反応を電気信号に変換して、ガス濃度を検知する方法の総称。

(出典:ガス検知警報器用語)

毒性ガス(どくせいがす)

一般高圧ガス保安規則で指定されたガス及びじょ限量(許容濃度)が百万分の二百(200ppm)以下のガス。

(出典:ガス検知警報器用語)

ドリフト(どりふと)

一定の環境条件下で、一定濃度のガス(ゼロガスを含む)における機器の指示の時間的な変化。

(出典:ガス検知警報器用語)

ドレントラップ(どれんとらっぷ)

ガス中に含まれる液化成分等を採取系や検知部に導入しないように手前で除去する装置。

(出典:ガス検知警報器用語)

な行

熱線形半導体式(ねっせんがたはんどうたいしき)

金属酸化物半導体表面での還元性ガスの化学吸着による、半導体と白金コイルの合成電気抵抗値の変化を測定し、ガス濃度を検知する方法。

(出典:ガス検知警報器用語)

熱線式(ねっせんしき)

接触燃焼式、熱伝導度式及び熱線形半導体式の総称。

(出典:ガス検知警報器用語)

熱伝導度式(ねつでんどうどしき)

ガスの熱伝導度の差による発熱体の温度変化を発熱体の電気抵抗値の変化として、ガス濃度を検知する方法。

(出典:ガス検知警報器用語)

は行

爆発下限界(ばくはつかげんかい)

可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす最低濃度。

(出典:ガス検知警報器用語)

爆発上限界(ばくはつじょうげんかい)

可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす最高濃度。

(出典:ガス検知警報器用語)

爆発範囲(ばくはつはんい)

可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす濃度範囲。

(出典:ガス検知警報器用語)

バランスガス(ばらんすがす)

所定の濃度を保つために必要成分以外に加えられるガス。

(出典:ガス検知警報器用語)

半導体式(はんどうたいしき)

金属酸化物半導体表面での還元性ガスの化学吸着による電気抵抗値の変化を測定して、ガス濃度を検知する方法。

(出典:ガス検知警報器用語)

標準ガス(ひょうじゅんがす)

国の監督指導のもとにある公的検査機関で濃度が確認されたガス。

(出典:ガス検知警報器用語)

フィルタ(ふぃるた)

検知部の前に装着して機能に影響を与える成分を除去するもの。

(出典:ガス検知警報器用語)

不完全燃焼(ふかんぜんねんしょう)

酸素不足の状態で物質が燃焼している現象。通常は酸素が十分にあるため燃焼するとCO2が発生するが、不完全燃焼状態ではCOが発生する。

腐食性ガス(ふしょくせいがす)

接触により、被接触物質を腐らせる性質を持ったガス。

(出典:検知管式ガス測定器用語)

平均値(へいきんち)

測定試料について、測定値を全部加えて、その個数で割った値。すなわち、測定値の算術平均値。

(出典:ガス検知警報器用語)

妨害ガス(ぼうがいがす)

共存または単独で存在する検知対象ガス以外のガスで、対象ガスの検知に影響を及ぼすガス。

妨害物質(ぼうがいぶっしつ)

試料ガスに含まれる共存物質のうちで、測定精度に悪影響を及ぼすガスまたは蒸気。

(出典:検知管式ガス測定器用語)

補正(ほせい)

より真に近い値を求めるために読みとった値、設定した値、もしくは計算値を加えること、またはその値。

(出典:ガス検知警報器用語)

ま行

無機ガス(むきがす)

ガス状の無機化合物の総称。

(出典:ガス検知警報器用語)

や行

有害ガス(ゆうがいがす)

生体に刺激性、腐食性、窒息性等の種々の有害作用を持つガス。広義では酸素欠乏空気を含む場合がある。

(出典:ガス検知警報器用語)

有機溶剤(ゆうきようざい)

他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称。

ら行

流量(りゅうりょう)

ガス、液体など流体の単位時間に通過する量。

(出典:ガス検知警報器用語)

流量計(りゅうりょうけい)

管路を流れる液体やガスの流量を測る計器。

(出典:ガス検知警報器用語)

冷媒ガス(れいばいがす)

一般的に、圧縮すると液体になって発熱し、圧力を下げると気化して周囲から熱を奪う。この現象を常温1気圧で発生させられる気体のこと。

英数字・記号

CO

一酸化炭素のこと。

CO2

二酸化炭素のこと。

LEL

爆発下限界の対応英語「Lower Explosion Limit」の略語。

(出典:ガス検知警報器用語)

mg/L

1L中に含まれる特定ガスの重量をミリグラムで表したもの。

(出典:ガス検知警報器用語)

mg/m3

1m³中に含まれる特定ガスの重量をミリグラムで表したもの。

(出典:ガス検知警報器用語)

ppb

ガスの濃度を10億分の1の単位で表したもの。

(出典:ガス検知警報器用語)

ppm

ガスの濃度を百万分の1の単位で表したもの。

(出典:ガス検知警報器用語)

S/N

信号成分とノイズ成分との比。ガスセンサの評価では、検知対象ガスの感度を信号成分、妨害ガスの感度をノイズ成分として取り扱うことがあり、この数値が高いほど検体対象ガスを精度良く測定できる。

TLVs

「Threshold Limit Values」の略語。閾限度値と訳す。ほとんどの作業者が連日繰り返し被曝しても健康上悪影響をこうむることがないと考えられる有害物質の濃度。TLV-TWA、TLV-STEL、TLV-Cがあり、ACGIHが定めたものである。

(出典:ガス検知警報器用語)

TLV-TWA

「Threshold Limit Value Time Weighted Average」の略語。1日8時間または週40時間の平均作業において、反復暴露されても、ほとんどの作業者が健康上悪影響をこうむることが無いと考えられる有害物質の時間加重平均濃度。

TLV-STEL

「Threshold Limit Value Short Term Exposure Limit」の略語。作業者が15分間連続暴露されても、毎日の暴露がTLV-TWA以下であれば健康上作業者に悪影響を及ぼさない有害物質の濃度。
※注記 暴露は1日4回以下、暴露間隔は少なくとも60分とされている。

TLV-C

「Threshold Limit Value Ceiling」の略語。作業中において瞬時的にも超えてはならない有害物質の濃度。※注記 「天井値」と言うこともある。

UEL

爆発下限界の対応英語「Upper Explosion Limit」の略語。

(出典:ガス検知警報器用語)

vol%

ガスなどの濃度を体積の百分の1の単位で表したもの。

(出典:ガス検知警報器用語)

%LEL

可燃性ガスの爆発下限界濃度を100 %として、そのときの可燃性ガス濃度を100分の1の割合で表したもの。※注記 爆発安全管理の濃度指標として使われる。

(出典:ガス検知警報器用語)