CDM7160/ガスセンサのリーディングカンパニーフィガロ技研
受光素子を一つしか持たないCO2センサでは、一般に人のいない室内環境のCO2濃度を約400ppmと仮定したソフトウエアによる濃度補正技術を採用しています。そのため、常時人がいたり、400ppm以上のCO2ガスが残留するような環境下では、CO2濃度が400ppmまで下がることがないため、ソフトウエアによる適正な補正効果を得られず、正確な濃度計測ができません。
CDM7160では、2つの受光素子の前段に其々異なる光学フィルタを搭載しています。このため、一方の受光素子が、CO2に吸収のある赤外線波長域(CO2吸収波長)での赤外線透過量を計測します。もう一方の受光素子は、CO2に吸収されない波長域(比較波長)での赤外線透過量を計測することで、常にCO2濃度の影響を受けない赤外線レベルを計測することが出来ます。
当社センサは、比較波長での赤外線透過量を常に測定し、CO2吸収波長での透過量との差から濃度算出することにより、精度よく安定したCO2濃度計測が可能です。
NDIR(非分散型赤外線吸収式)CO2センサには、大きく分けて3種類の方式「単光源単一波長方式センサ」、「複光源二波長方式センサ」、「単光源二波長方式センサ(シングルビームデュアルセンサ)」があります。
CDM7160が採用する「単光源二波長方式センサ(シングルビームデュアルセンサ)」は、2種類の光学フィルタを搭載し、其々のフィルタを通過した赤外線量を測定することで、精度よく計測できます。 さらに、独自の信号処理技術により、長期にわたる高い安定性を実現しました。
方 式 | 単光源単一波長方式センサ | 単光源二波長方式センサ |
---|---|---|
構 造 | 1つの光源で1つの波長を計測 | 1つの光源で2つの波長に分けて計測 |
図 解 | ![]() |
![]() |
特 徴 |
|
|
厚みはわずか7.5mmで、スリムな環境コントローラーの設計が可能となります。
最近では、ほとんどのマイクロコンピュータ(以下マイコン)に搭載されているUART (Universal Asynchronous Receiver Transmitter)機能を用いることにより、計測したCO2濃度データを、パソコンや制御機器へ出力することが可能です。
また周辺デバイスと高速通信が可能なI2C(Inter-Integrated Circuit)を搭載しており、同一基板内などのように近距離で直結したデバイスとの高速通信を可能にしています。I2Cは、離れた装置間の通信には向いていませんが、UARTでマイコンと接続し、マイコンを介して様々な制御機器・装置と計測データを送受信することが可能です。通信機能をもつマイコンを搭載し、そこから無線でCO2濃度データを伝搬することで、遠隔地での操作も可能です。
フィガロ技研は、ガスセンサの専業メーカーとして、45年以上に渡り、ガスセンサを全世界に供給してまいりました。
その実績から、フィガロは、ガスセンサを用いた回路設計、ハウジングデザイン、取り扱いの留意点について、的確な技術サポートを行う事が出来ます。
フィガロは、顧客からの技術的質問に対して、迅速に、責任を持って対応致します。
フィガロ技研は製品情報のほか製品技術情報や通信仕様を用意しております。
快適な室内環境と省エネルギー化を両立させる換気制御や空調機器、小型計測機器などの幅広い用途に対応します。IoT、M2Mにおける環境計測のインプット機器としての活用が見込まれます。
Made in Japan
PC制御された測定設備で、CO2ガスを用いて全数キャリブレーションを行っています。徹底した製品の品質管理を行うことで信頼性の高いセンサを提供致します。
低濃度検知が可能な半導体式VOCセンサや、電池駆動可能な電気化学式のCO(一酸化炭素)センサもラインナップに揃えています。VOC、CO(一酸化炭素)、CO2(二酸化炭素)センサを製造しているセンサメーカーは世界でも希少な存在です。
VOC | CO | CO2 |
---|---|---|
半導体式 | 電気化学式 | NDIR式 |
製品名をクリックすると製品ページにリンクします。 ![]() ・TGS2602 ・TGS8100 |
製品名をクリックすると製品ページにリンクします。 ![]() ・TGS5141 |
製品名をクリックすると製品ページにリンクします。 ![]() |