2026.07.22
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運送業(貨物・旅客)のための点呼とは? 緑ナンバー/黒ナンバー事業者における点呼の重要性と種類

目次

運送業(貨物・旅客)における安全管理の重要性

自動車を使用して有償で人や貨物を運送する事業は、使用する車両の種別によって、主に「緑ナンバー」「黒ナンバー」に区分されます。

緑ナンバーは、トラック、バス、タクシーなど、国の許可を受けて行う自動車運送事業の車両に付されるものであり、黒ナンバーは主に軽貨物自動車による運送事業で使用されます。

▶白ナンバーに関する安全管理はこちらの記事で紹介しています。

運送業(貨物・旅客)は、社会の交通と物流を支える欠かすことのできない存在です。

なかでも「安全」は、輸送サービスにおける最も基本的な価値であり、顧客や社会からの信頼を支える根幹と言えます。

輸送の安全が確保されなければ、企業の信頼だけでなく、存在意義そのものが揺らぎかねません。そのため、安全管理は経営において最も重要な課題の一つとして位置づけられます。

こうした安全管理を日々の運行において欠かせない取り組みの一つが「点呼」です。

点呼は、単なる形式的な確認作業ではありません。

運転者の体調や状態を把握し、事故やトラブルの芽を運行前・運行後に摘み取るための、輸送の安全を支える最前線の仕組みです。

では、なぜ点呼がこれほどまでに重要とされ、法律で義務付けられているのでしょうか。

点呼はなぜ必要?その理由とは

点呼とは、運行開始前および運行終了後に、運転者の健康状態や飲酒の有無、車両の状態などを確認するために行う 安全管理上の基本的な手続きです。

これは単なる形式的な確認ではなく、輸送の安全を確保するための第一歩であり、国土交通省においても「点呼は安全運行の要」と位置づけられています。

点呼の主な目的

点呼には、次のような目的があります。

  • 悪質違反(酒気帯び・危険ドラッグ等)の防止
    運転者の酒気帯びや薬物の影響を排除し、安全運転を確保します。
  • 健康起因事故の防止
    疲労や体調不良を早期に把握し、事故を未然に防止します。
  • 車両故障事故の防止
    車両の異常や整備不良を確認し、故障による事故を防止します。
  • 同種事故(ヒヤリ・ハット)の再発防止
    過去の事例を踏まえ、再発防止のための注意喚起を行います。
  • 運転者とのコミュニケーションを確保する
    点呼を通じて安全意識を高め、情報共有を促進します。さらに、何気ない会話から体調や車両の不具合を読み取ることで、潜在的なリスクを早期に発見することができます。

参考:国土交通省中部運輸局
https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gian/hoan/mission1st-202104.pdf

適切な点呼を怠ると・・・

点呼が適切に実施されない場合、次のようなリスクが生じます。

  • 重大事故のリスク
    酒気帯びや体調不良、整備不良を見逃し、飲酒運転・居眠り・車両故障による事故につながります。
  • 事故の再発
    ヒヤリ・ハットや過去の事例を共有されず、同種事故が繰り返される恐れがあります。
  • 異常の見落とし
    運転手の顔色や調子、何気ない会話から不調を察知する機会を失い、事故リスクが高まります。
  • 法令違反による処分
    点呼未実施や虚偽記録は、営業停止や罰金などの行政処分の対象です。
  • 信用失墜
    事故や違反が公表されると、荷主や取引先からの信頼を失い、事業継続に影響します。

参考:国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001007895.pdf

点呼は、安全運行を支える最後の砦です。形式的に行うのではなく、運転者一人ひとりの状態を確実に把握することが、事故の未然防止につながり、企業の信頼を守ることにもなります。

点呼の種類とは?

点呼の実施方法には以下のような複数の選択肢があり、従業員数や拠点数、運行形態、設備投資の負担などを総合的に考慮して、最適な方法を選定する必要があります。

国土交通省では、運転者および車両の状況を確実に把握できることを前提に、一定の要件を満たす場合に下記の通り複数の点呼方法を認めています。

対面点呼

対面点呼は、運行管理者と運転者が直接顔を合わせて行う、最も基本となる点呼方法です。原則として、点呼は対面で行うことが求められています。運転者の表情や態度、声の様子などを直接確認できるため、体調不良や異変に気づきやすく、確実性の高い点呼方法とされています。

電話点呼

電話点呼は、対面での点呼が困難な場合に、電話や業務無線を用いて運転者と直接対話しながら実施する点呼です。緊急時や遠隔地の運転者に対しても実施できる一方で、運転者の表情や状態を直接確認できないという制約があります。通話内容は手動で記録します。

IT点呼

IT点呼は、国土交通省が認定したIT機器を用い、映像および音声により点呼を行う方法です。国土交通省が定める要件を満たした場合、対面点呼と同等の効果を有する点呼方法として認められます。

【主な導入のメリット】

  • 遠隔点呼と比べ、導入コストを抑えられる場合がある
  • 労働時間短縮や業務効率化につながる
  • 点呼記録の自動化により、記載漏れや転記ミスの防止が図れる

【主な導入の要件(例)】

  • 国土交通省認定のIT点呼機器を使用すること
  • 営業所が一定の安全評価基準を満たしていること。(例:Gマーク※取得、過去一定期間に重大な法令違反がないこと、など)

※Gマークとは:安全性に優れた運送事業所であることを示す認定制度です

参考:全日本トラック協会
https://jta.or.jp/member/tekiseika/gmark/about_gmark.html

遠隔点呼

遠隔点呼は、要件を満たした機器・システムを使用し、離れた場所にいる運行管理者が映像・音声により点呼を行う方法です。

IT点呼と異なり、Gマークの取得が必須ではない一方で、なりすまし防止や運用体制に関する要件は、IT点呼よりも厳格に定められています。 

【主な導入のメリット】

  • 一定の要件を満たせば、Gマーク未取得の事業所(営業所)でも導入可能
  • 労務負担の軽減や業務の効率化が期待できる

【主な導入の要件(例)】

  • 生体認証等による、なりすましを防止機能を備えた機器・システムの使用
  • 運転者の様子を確認できる十分な照度、撮影機器、通信環境の確保
  • 非常時対応を含めた運用体制・情報共有体制の整備

参考:国土交通省 「遠隔点呼・自動点呼 解説パンフレット」 
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001970917.pdf

自動点呼

自動点呼とは、国土交通省が定める要件を満たした機器・システムを用い、点呼の一部を自動化して実施する方法です。

アルコール検知や本人確認、点呼記録の作成などをシステムが行い、運行管理者は結果を確認・判断する立場となります。

なお、自動点呼は点呼業務を完全に機械へ任せるものではなく、点呼の最終的な責任は運行管理者および事業者にあります。

【主な導入のメリット】

  • 運行管理者の常時立ち合いを要しないため、深夜・早朝の点呼にも対応しやすい。
  • 点呼作業の一部自動化により、業務の効率化や労務負担の軽減が図れる
  • 点呼記録の自動化により、記録の正確性が向上する

【主な導入の要件(例)】

  • 国土交通省認定の自動点呼機器・システムを使用すること
  • なりすまし防止のための本人確認機能(生体認証等)を備えること
  • 異常時に運行管理者が速やかに対応できる体制の整備

  • 事前の届出・運用ルールの整備

参考:国土交通省 「遠隔点呼・自動点呼 解説パンフレット」 
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001970917.pdf

参考:国土交通省 「認定を受けた業務前自動点呼機器一覧」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001911216.pdf

点呼の適切なタイミングはいつ?

点呼の目的は、運行前に危険要因を排除し、運行中の状況を把握し、運行後に問題点を確認・共有することです。

国土交通省の「貨物自動車運送事業輸送安全規則」などに基づき、運送事業者は以下のタイミングで点呼を行うことが義務付けられています。

  タイミング 主な目的 主な確認事項
業務前点呼 業務を開始する前 安全に運行を開始できる状態であることの確認 酒気帯び運転の有無、健康状態、運行指示の伝達、車両の日常点検など
中間点呼

業務前または業務後に対面点呼ができなかった場合に実施

長距離・長時間運行において、業務途中の安全を確保 運転者の健康管理・疲労状況、酒気帯び運転の有無(必要に応じて)、運航状況の確認、車両状況の確認など
業務後点呼 業務終了後直ちに 運行結果の把握と再発防止 酒気帯び運転の有無、体調の変化、運行異常やヒヤリ・ハットの有無、運行指示の伝達、車両の不具合の有無など

運行の各段階に応じたタイミングで、継続的に行うことが重要です。業務前・中間・業務後それぞれの点呼を適切に実施することで、輸送の安全確保につながります。

点呼実施者の資格と責任について

点呼は、法令に基づき一定の資格・要件を満たした者のみが実施できる、安全管理上きわめて重要な業務です。

【点呼を実施できる者】

点呼は、次のいずれかに該当する者が行います。

  • 運行管理者
  • 運行管理者補助者

一般の管理職や事務担当者など、要件を満たさない者が点呼を行うことは認められていません。

【運行管理者の資格】

運行管理者は、国土交通省が所管する国家資格で

  • 貨物自動車運送事業用
  • 旅客自動車運送事業用

に区分されており、事業内容に応じた資格の選任が必要です。

一定台数以上の事業用自動車を使用する場合、営業所ごとに法令で定められた人数の運行管理者を配置し、選任後は運輸支局へ届出を行う義務があります。

【点呼に関する責任】

点呼の未実施や虚偽記録は道路運送法違反となり、車両停止や事業停止などの行政処分の対象となります。

また、事故発生時には事業者および運行管理者の管理責任が厳しく問われます。

点呼は、単なる作業ではなく、資格と責任を持った者が行う重要な安全管理です。適切な人員配置と確実な点呼の実施が、事故防止と企業の信頼維持につながります。

参考:近畿運輸局自動車技術安全部保安・環境課「運行管理業務について」 
https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/202507unkoukanri_1.pdf

参考:国土交通省「運行管理者について」 
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/dispatcher.html

安全な点呼を支えるために重要なこと

点呼の中でも、酒気帯びの有無を確認するアルコールチェックは、事故防止と法令遵守の観点から極めて重要な確認項目です。

しかし、確認方法や記録方法が不十分であれば、本来の点呼の目的を十分に果たすことはできません。

そのため、近年では 高精度かつ確実な測定ができ、記録管理まで含めて運用できるアルコールチェッカーの活用 が求められています。

当社では、緑ナンバー事業者の点呼業務を確実かつ効率的に支援するアルコールチェッカーを提供しています。

日々の点呼を「形式」ではなく「実効性のある安全管理」へと高めるため、ぜひご活用ください。

安全強化に役立つ製品はこちら

FIGAROの強み〜アルコールチェッカーの精度はセンサで決まる〜

ダブルセンサで正確に測定するフィガロ技研の「フーゴシリーズ」

フィガロ技研の「フーゴシリーズ」は、誤検知が少ない高性能電気化学式アルコールチェッカーです。高性能な電気化学式センサと圧力センサのダブル搭載で、高精度な検知を実現しています。

また、日本製で安心のJ-BAC(アルコール検知器協議会)認定品です。

不正防止に貢献する圧力センサ

圧力センサで呼気の吹込み状態を監視します。吹込みが弱いとエラー表示でお知らせすることで、吹き込み不正を防止します。

高精度な電気化学式センサ

アルコール成分に対する優れた選択性を発揮する電気化学式ガスセンサを搭載。 誤動作を防止し、信頼性の高い測定を実現しています。

吹込み方式で、精度よく測定

ストロータイプなので清潔。また、呼気の漏れを防ぎダイレクトに検出センサーに届きます。市販のストローも使用できるため経済的です。

チェックも記録管理も簡単!現場のニーズを追求したクラウドサービス対応

フィガロのアルコールチェッカーのラインナップは、用途に応じて選べる3タイプ。

測る・見るに特化したタイプはもちろん、専用のスマートフォンアプリとBluetoothで連動し、測定結果をクラウド上に自動保存できる便利なタイプもございます。

毎日の記録業務や紙ベースでの管理の手間がなくなるだけではなく、直行直帰や出張時なども場所を選ばず測定可能です。

製品ラインナップ

フーゴプロ(FALC-11)

  • 本体機器に2,500件の検査結果を記憶
  • 保存データをPCへ転送可能
  • ドライバーID入力で本機単体での個人識別
  • 機器本体に測定結果を保存
  • PCと接続して据置型としても使用可能
製品詳細はこちら

フーゴスマート(FALC-21)

  • 「測る・見る」に特化した単機能タイプ
  • 機器単独で測定と結果の表示が可能
  • 電源を入れて息を吹き込むだけの簡単測定
  • 視認性に優れた大型デジタル表示
  • 日常の健康管理用にも最適
製品詳細はこちら

フーゴスマートBt(FALC-31)

  • 測定データをBluetoothでアプリに転送
  • クラウドシステムでのデータ管理も簡単
  • 電源を入れて息を吹き込むだけの簡単測定
  • 一定の圧力にしか反応しない圧力センサで吹き込み不正を防止
製品詳細はこちら
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Gas Sensing Innovation

フィガロ技研は世界トップレベルの生産販売量を誇るガスセンサメーカーです。
1969年の創業以来「独自のガスセンシング技術を通じて、世界の人々の安全・安心・快適な生活を実現する」を合言葉に、半導体式ガスセンサをはじめとした各種ガスセンサの研究開発、応用商品の開発・普及に取り組んでいます。

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ネットワーク

海外代理店ネットワークを構築し、北米・ヨーロッパ・アジア諸国49カ国以上にさまざまなガスおよび用途に使えるガスセンサを供給しています。

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製造時の温度や湿度によっても品質が変化するガスセンサ。徹底した品質管理体制と検査システムにより高品質と大量生産を同時に実現しています。

ニーズの一歩先を見つめる
研究開発

開発から導入まで各地域の営業担当または代理店担当者が丁寧に技術サポートを行います。お客様のニーズを的確に把握することにより、一歩先を見つめた研究開発に繋げています。

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自社及び協力会社と共に、ガスセンシング技術及び様々な業務における取り組みを通じて、省エネルギー化(CO2削減)と地球にやさしい製品創りに貢献します。

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