もっと小さく、消費電力を限りなくゼロに近づけること。ガスセンサの開発の歴史は、小型化と省電力化の歴史といっても過言ではありません。そしてフィガロ技研は、世界最小クラスのサイズと低消費電力を実現したMEMSタイプ半導体式ガスセンサTGS8100の開発に成功しました。
MEMSタイプ半導体式ガスセンサ TGS8100/ガスセンサのリーディングカンパニーフィガロ技研
もっと小さく、消費電力を限りなくゼロに近づけること。ガスセンサの開発の歴史は、小型化と省電力化の歴史といっても過言ではありません。そしてフィガロ技研は、世界最小クラスのサイズと低消費電力を実現したMEMSタイプ半導体式ガスセンサTGS8100の開発に成功しました。
社会が求めるニーズは今大きく変化しています。ガスセンサの応用分野も、安全・安心に貢献するガス警報器だけでなく、より快適な暮らしや持続可能な社会の構築に役立つ機器へと広がってきています。TGS8100は、先端のMEMS技術により飛躍的な小型化と低消費電力化を実現したことで、これまでガスセンサの搭載は困難とされていた小型機器にも応用が可能となり、インターネットなどの情報通信技術で繋がるネットワークにもガスセンシング技術を応用できる可能性が広がりました。
お客様のアイデアとTGS8100の融合によって、社会の様々なニーズに応え、暮らしに役立つ新たな製品や技術、サービスが生まれてきます。
センサ自体が小さくなることで電子デバイスの更なる小型化や、モバイル端末やウェアラブル機器への実装が現実化しました。小さくしただけでなく、センサの耐久性や堅牢性を徹底的に追及しました。TGS8100は、感ガス部からの熱の逃げを最大限に抑える適切な設計を施しており、室温と作動温度の間の昇降温に余裕を持って耐えることができる、高い信頼性を持った製品です。
従来製品比で消費電力を約92%削減し、15mWの極めて小さい消費電力を実現しました。さらに、数秒でガスセンサがヒータオン温度に到達するため、迅速なガス感度が発現しています。間欠駆動での電池駆動の可能性も秘めており、今まで搭載できなかったデバイスや機器への搭載を視野に捉えてきています。
従来のガスセンサは発熱量が大きいためパッケージ表面に熱を帯びるのに対し、TGS8100はこの発熱がなく、実装する機器の内部発熱源になりません。そのため、センサ周辺の電子部品や電子デバイス、アクチュエーターに影響を与えることがありません。温度センサや湿度センサを併用する機器の設計も内部発熱を気にしなくてよくなり、製品設計が容易になる大きなメリットがあります。
TGS8100は標準的な表面実装部品(SMD:Surface Mount Device)形パッケージになっており、自動実装とリフローハンダが可能です。自動実装装置での製造を想定してリール梱包にしています。世界市場を狙うような大量生産を必要とする製品のファクトリーオートメーションに対応できます。
空気質センサは、空気清浄器やエアコン、家庭や事務所内の換気扇自動制御などに広く利用され、快適な暮らしの実現に役立っています。従来以上に小型化と低消費電力化を実現したMEMSタイプの空気質センサTGS8100は、スマートフォン、ウェアラブルデバイスなどのモバイル機器や、環境モニター、監視ロボットなど様々なM2M機器への応用も期待されます。更に、空気質センサを搭載した多数の機器がHEMS、BEMS、FEMSなどのネットワークにも繋がるIoTの未来に向かって大きな可能性を秘めています。