社長が語るフィガロの未来/ガスセンサのリーディングカンパニーフィガロ技研

社長が語るフィガロの未来

最先端のその先を見るために、
私たちは走り続ける。

私たちの社名であるフィガロ技研は、オペラ「セビリアの理髪師」に登場する「何でも屋のフィガロ」が起源になっており、技術力で解決できる課題には怯むことなく何にでも挑戦するという、ベンチャー企業としての矜持を表現しています。この社名どおり、世界的でもトップレベルのガスセンサ製造販売量を誇る企業となった今も、その精神は延々と継承されております。
当社ではガスセンサ自体の開発を中核事業として、その製品を活用したエレクトロニクス製品づくりまで、多角的で広範な技術領域を有しています。この技術力を駆使して、安全で安心して暮らせる社会生活に貢献するとともに、これからもより便利で高い付加価値を持つ製品開発に挑んでまいります。

代表取締役社長
天本太郎

社長インタビュー

経営ポリシーおよび企業理念

ガスセンサという製品は、「ガス漏れ警報器」や「一酸化炭素検知警報器」などに組み込まれており、一般の家庭や職場においても数多く使われ、日常生活の安全と多くの人命を守っています。私たちフィガロ技研では、高度な技術開発力によって人々の安心と安全を、より高いレベルで実現することを理念としており、ガスセンサというニッチな市場において世界でも圧倒的な製品供給力を堅持できるよう、着実かつ誠実な企業経営を心がけています。

業界の動向と国内市場の展望

国内では「ガス漏れ警報器」の各家庭への普及率は飽和状態に近づいています。これらの取り替え需要や新規の販売動向も、今のところ大きく伸展するとの期待は持ちにくい状況です。しかしながら、新しい用途の創造や未開拓の業種へのアプローチが実を結びつつあり、空気清浄器や車室内の空気質コントロールといった快適性分野、健康ビジネスへの取り組みなど、次世代のニーズを先取りした用途や製品に展開が進んでいます。

今後の世界戦略について

当社では、国内市場の限界を早くから予見して、80年代には他社に先駆けて海外へと目を向けていました。そのひとつがアメリカ支社の設立で、現在ではその一酸化炭素検知器市場においてトップレベルのシェアを獲得しています。またヨーロッパでは有力な代理店網を核にして、そのシェアを着実に拡大しつつあります。さらには、中国に製造および販売拠点となる現地法人を設立、今後の生産・販売が大きく増加すると考えています。

人材に対する思いと組織のこれから

こうした堅調な企業経営を支えるには、優れたマンパワーが必要不可欠です。当社は研究開発型企業ということもあり、技術系の人材が多く営業職においても開発マインドをもつスタッフが揃っています。また今後の海外ビジネス展開を見据え、英語や中国語の社内教育はもちろんのことMBA取得援助、OJTならびに外部コンサルタントによる複合研修など、マルチな才能をもった人材を育成し、強力な組織づくりを行っております。

今後の製品開発と他業種とのコラボレーション

エレクトロニクス製品に強く求められる小型化と省電力。ガスセンサにおいても、この進歩は目覚ましいものがあり、当社が開発したMEMSや電気化学式の小型センサなどは、このニーズを実現した製品に他なりません。今後もモバイル化やポータブル機能化が伸展すると思われ、これまでに取引のなかった業種や大手企業からも多くの引き合いが寄せられています。私たちは、いままで培ってきた開発力とセンサに特化した深い知識をフルに活用し、産業界のさらなる要望に応えていきたいと考えております。